【書籍紹介】一流を育てる
こんにちは、発狂ねこです(^ ・∀・^)グヘグヘ
今回の記事では「一流を育てる」という書籍をご紹介します。
著者の「秋山利輝」さんは「秋山木工」という家具製造会社の社長の方です。
秋山木工は国会議事堂などの重立った施設に置く家具を製造している会社ですが、秋山木工を立ち上げた秋山社長は幼少期には成績の悪い子供だったようです。
その秋山社長が成長できた理由は、長年にわたる職人の下積み修行があったからこそであり、その修業を通して技術だけでなく人間的にも大きく成長できたとのことでした。
秋山木工でも新入社員には社員研修制度として下積みの修行が待っています。
まず1年目は独自の学校に入り基礎を学び、2年めから丁稚(でっち)という職人見習いとして入社、6年目でやっと職人と認められるようですが、見習いの期間は相当厳しい内容のようでした。
下記wikipediaから引用です。
丁稚の期間は朝5時に起床し朝食の支度をし、朝食の前に1.5キロのマラソンを行う。夜の11時まで休みは無い。そのほか入寮10日以内に男女とも丸坊主にされ、恋愛禁止・携帯電話禁止である。まともな休みは盆と正月の10日間だけである[2]。それ以外は家族との面会・電話は許されず、手紙のみが可能
かなりつらいですね・・・。
これだけ見ると今話題の「ブラック企業」よりも厳しいのではないかと思うかもしれませんが、この期間をひたむきに修行に打ち込むことで、立派な職人になれるのですね。
秋山社長も丁稚に厳しくも愛情を持って接し、先輩の職人にもちゃんと後輩を指導するよう気にかけています。
あくまで本人のためであり、決して利益を最重要視した企業とは違います。
私が一番驚いたことが、厳しい修行を終えようやく6年目に一人前の職人となった社員を、8年目が終わった後には会社に置かず独立させるのです。
会社にとっては大きな損失ですが外に出て多くのことを学ぶのが本人のためとの考えのようで、職人を育てる使命感が秋山社長にはあるのでしょう。
「一流を育てる」では、秋山社長が一人前の職人を育てるにあたりどのような考え方を大事にしているか、30箇条で書かれています。
「〇〇ができる人から現場に行かせてもらえます」
という書き方をしているのですが、〇〇に当てはまる言葉は家具職人になるための専門的なことがメインではありません。
挨拶であったり、周囲を元気にすることであったり、職人でなくても我々が日々生活するに当たって意識せずとも分かっていなければいけないごく当たり前のことを多く説明してくれているのです。
組織の中で 目上の人間であればどのようなことを考えて部下を教育すればいいか、見習いであればどのような心持ちで仕事に望めばいいか、なんとなく分かっていることが、この本を読むことで明確に定義付けできるかもしれません。