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【書籍紹介】賭博覇王伝 零

今回の記事は、「賭博覇王伝 零(とばくはおうでん ぜろ)」という漫画の紹介です。

作者は「福本伸行」先生ですね( ゚∀゚)

単行本は全8巻で第一部が終了となります。

※第二部となる「賭博覇王伝 零 ギャン鬼編」も単行本化しています。

 

 

福本先生といえば、「天」「アカギ」といった麻雀を題材にした作品がとても有名ですね。

また「カイジ」という命がけのギャンブルを描いた作品も有名で、こちらはアニメや「藤原達也」さんが主人公カイジを演じた実写映画にもなっており、ビールを美味しそうに飲み干すシーンがお馴染みですね。

この「賭博覇王伝 零」も「アカギ」や「カイジ」と同じように「零」が命を懸けてギャンブルを行う作品なのですが、同じギャンブルでも「運否天賦」の割合が少なく、どちらかといえば理論に基づいた解放を探し出す「謎解き」の要素がとても大きくなっております。

麻雀好きな私は「天」や「アカギ」、そして「カイジ」や他の短編集なども読みましたが、福本先生の作品の中でこの「賭博覇王伝 零」は最も好きな作品です。

 

零はとても頭が切れ、しかも自分の利益よりも他人の事を優先して考える少年であり、ダークな要素がないというのも、これまでの福本先生の作品の主人公とは違っています。

少年マガジンで連載していたので、子供が憧れるヒーローとしての設定にしなければならなかったという事情があったのでしょうか。

そもそも零が危険なギャンブルを行う理由というのも、振り込め詐欺の被害者を救済しようという思いからのものです。

 

在全無量(ざいぜんむりょう)という超金持ちの老人が世界中の金持ち相手にギャンブルを行うにあたり、その代打となる人物を探すため「ドリームキングダム」という施設に零と仲間を含め他のいわゆる「頭がきれる」人を集める。

施設では時に命を落としかねない多くのギャンブルが用意されているが、そこでの成績優秀者は代打とし、賞金の1000億円を与えるというアナウンスを聞き、零達は様々なギャンブルに挑む。

というストーリーです。

 

零は知恵を絞り用意された様々なギャンブルに勝利していきますが、前出したように謎解きの要素を孕んだギャンブルが多く、問いに対する正解となるマークや数字などを漫画を読みながら一緒に考えるという楽しみがあります。

最近では「リアル脱出ゲーム」も流行っていますが、出された問題を知識を駆使して解いていくという作業が好きな方にはとてもおすすめできる作品です。

作者である福本先生自身がそうとう頭のきれる方なのでしょうね。

もし機会があれば読んでみて下さい( ゚∀゚)ノ